昼猫

イントゥ・ザ・ワイルドの昼猫のレビュー・感想・評価

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)
3.9
両親や消費社会などの嫌なものから脱却し自由を求めてアラスカを目指すクリストファー・マッキャンドレスの実話を描いたロードムービー。

自然の描写がとてもリアルに描かれていて時折目を奪われてしまう。ヘラジカの解体など特にリアルだった。
クリスがあの両親や腐った社会から逃げたくなるのは共感出来る。彼は幸福になる為の答えを探して荒野に出たのだろう。

そして遂にアラスカに到達し、彼が最後に記した「幸福が現実になるのはそれを誰かと分かち合った時だ。」という言葉。その真意は分からないが社会を否定していた彼が様々な人達と出会い温かさに触れた事で家族の元や文明社会に戻る事が幸福をもたらすのだと答えを見出せたのではないだろうか。とても残酷だけど一つの生き方を考えさせられる良い映画だった。
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