昼猫

ロード・トゥ・パーディションの昼猫のネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

大昔に一度見て内容を忘れていたので再視聴。

1930年代のアメリカンマフィアの話で妻子を殺された男の復讐劇を描く。主演はトム・ハンクスで他にダニエルクレイグ、ジュード・ロウ、ポール・ニューマンなど豪華な出演陣になっている。

この映画はとにかく全体の雰囲気が素晴らしくマフィアらしい殺伐とした緊張感の中にクールなカッコよさも秘めている。激しい銃撃戦など派手目なアクションがあるわけではないがこの映画にはそれくらいがちょうど良い。

敵の殺し屋として出たジュード・ロウの熱演も見事。死体の写真を撮るサイコ感溢れる不気味なキャラを最後まで演じ切った。

この映画の見所として父と子の絆のシーンがある。
父であるマイクは仕事ばかりで家ではあまり家族と接していなかったが旅をする中で初めて息子と向き合っていく。車の運転の練習を付き合ったり、一緒に楽しく食事をして父と息子が心を通わせようになるシーンは本当に微笑ましい。

ラストのシーンは悲しいけど息子に自分と同じ道を進ませたくなかった父にとっては救いのある結末だったのかな。エピローグの台詞で息子に愛されていると改めて分かるのは良かった。

この映画を単なるマフィア映画にせず家族がテーマの人間ドラマに重きを置いた賞賛出来ると思う。
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