ユウイチ

イントゥ・ザ・ワイルドのユウイチのネタバレレビュー・内容・結末

イントゥ・ザ・ワイルド(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

幸福とは何か?それを探し続ける旅の記録

クリストファー・ジョンソン・マッカンドレスは、東海岸の裕福な家庭に生まれ育ち、大学を優秀な成績で卒業した。しかし彼は24,000ドルもの預金を慈善団体に寄付すると、突如として失踪を遂げた。そして2年後、彼はアラスカの荒野で餓死死体として発見される。恵まれた生活を捨て「荒野へ」と彼を突き動かしたものは何だったのか?マッカンドレスの足跡と、僅かに残された手記を元にその軌跡をたどったノンフィクション作品

この手記を手掛かりに映像化されている。

幸福とは何か?
一度は誰もが考えますよね。どうしたら幸せになれるのかを。
私だったら以前読んだポジティブ心理学の本が頭の中に残っています。その内容としては
幸せに生きる為の方法として
①ポジティブな感情を多く持つ事
②集中、没頭する時間を多く持つ事
③多様で豊かな人間関係を構築する事
④人生に意味や意義を持つ事
⑤成功体験を増やす事
その活用として
感謝の気持ちを大切にし、より多くの事に感謝する。
ネガティブな感情は否定せず、気付いてその考えが自分にとって意味があるのかを問う。
自分の強みを知り、自分にあう仕事や趣味をする事。
楽観的な思考を持つなどがありました。

主人公の彼は悩んでいましたよね。
物質主義の中で生きる事が幸福なのか?
世間が言う安定した幸せが幸福なのか?
家庭環境や将来について
答えを探す為、自分を捨てて旅に出た。
新しい事を探す為に新しい世界を知る為に

エリートから見ると世捨て人と呼ばれてしまう様々な人と出会い、心が解放に向かっていたと思う。特に革職人のおじいさんのとのやり取りは涙腺を刺激されましたね。

結果、彼は
幸福が現実となるのは、それを誰かと分ち合った時だ!と彼の中で幸福の真理に辿り着きます。真理を知る為に自らが犠牲になってしまったのは居た堪れない気持ちで一杯ですね。

なぜ彼がアラスカに行ったのか?
私はこう感じました。
もちろん人は人に頼らず孤独に生きた方が幸福なのか?を考えたのかも知れません。
もう一つは、アラスカで一人で生き抜くという常人では成し遂げられない事を達成した時の幸福感を知りたかったのではないでしょうか。

そしてそれは究極の自分探しでもありますよね。
ユウイチ

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