フリーザ

ウォーリーのフリーザのレビュー・感想・評価

ウォーリー(2008年製作の映画)
4.3
荒廃した地球でのロボット達のドラマ、だと思ってたらまさかの展開でびっくり。

序盤はセリフがほとんど無いサイレント映画風で、出てくるキャラクターも少なく使われている色も限られており凄く素朴。一転して後半は一気にキャラクターが増え様々なことが明らかになり色彩も鮮やかになって中々派手。

ドラマ、SF、アクション、等の要素が入っておりロボット達のデザインの可愛さ等流石はピクサー。ゴキブリまで可愛く思わせられるのは凄い笑

また、宇宙船に乗った未来の人類はロボット任せになっているものの、困っている人がいたら助け、ラストも困難な状況でも順応し歩けなかった体でもしっかりと歩き出す様が描かれており、テンプレ通りのネガティブな未来人ではなかったのが面白い。(そういった道徳心や前向きさもロボットからの教育で植え付けられたものなのかもしれないけど)
たしかに朝と夜でさえボタン一つで決められ、食べるものも機械から支給され子育てさえロボットに任せている様はディストピアそのものだが、争い等なく幸せに暮らしてるなら別にあれはあれで幸せの形の1つなんじゃないかとも思う。
ここら辺の描かれ方が極端ではないから妙に説教臭く感じなくてよかった。

エンディングが凄く綺麗。
フリーザ

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