がんドレ

故郷(ふるさと)への長い道/スター・トレック4のがんドレのレビュー・感想・評価

4.0
うわー80年代アメリカ映画!!面白すぎてひっくり返った。とにかくこの風景はBTTFに、ショートサーキットに、ハワードザダックに、なんでも良いけどとにかく大好きだったあの頃の映画に繋がる風景なので、アタマがもさもさのヒロインが出てくるだけで嬉しい。

その上で内容もちゃんと面白かった。これよこれ。いやスタートレックにこんなの全く期待してなかったけど。
カークもついに艦長らしいところを見せ、ようやく良い上官かもと思わせてくれた。スポックの良さもわかってきた。トレッキーのココロがついに分かってきたかな?

それにしても普通こういうシチュエーションだと未来人はタイムパラドックスを警戒するので、痕跡を残さない慎重な行動に終始するけど、彼らは「すでに23世紀までの未来は確定している」ということで全く気にせず振る舞うのが気持ちいい。あの台詞は「俺たちの世界ではパラドクスとかねーから」というメッセージなのだろう。

映画の内容と直接関係はないけど、多分当時のオタクはロジカルなスポックに憧れたんだろうなあ、でもあれは隣にカークがいないとコミュニケーションが成立しないムーブだから、孤立したかスポックの集団に引きこもるしかなかったんだろうなあ(失礼)、と勝手に想像してちょっと凹んでしまった。

あと、カークがスコット機関長に指示を出す時、スコットが提示した納期を常に無視して巻きの指示を出すのがだんだん気になってきた。ブラックかよ。
まあ昔からよくある描写だけど、物理的なところは巻きづらいんだから遅れは他で取り戻せよ、イタリア料理屋のディナーとかよ、と思ってしまった。やはりカークは所詮カークか。
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