ユミミ

コックと泥棒、その妻と愛人のユミミのレビュー・感想・評価

5.0
原題、 The Cook, the Thief, His Wife & Her Lover
まんま、 コックと泥棒、その妻と愛人

これこそが映像美で魅せるグロテスク!!

内容はというと
「三毒煩悩」丸出しって感じで実に面白い

下劣で残酷なマフィアの親玉が
美しい妻と子分共を引き連れて
毎夜のごとくフレンチ・レストランで
どんちゃん騒ぎ

美しい妻は粗暴な旦那に辟易、
レストランで知り合った
常連の学者マイケルと出来ちゃう

妻の浮気に気付き
嫉妬に狂ったマフィアの旦那は
斬新な方法でマイケルを殺す

愛人を殺されて頭に来た美しい妻は
シェフのリチャードにマイケルの死体を
料理してくれと依頼する

死体の料理と言ったら
ステーキや煮込みを予想していましたが

なんと丸焼きだったのでハズレ!ました

さて、マイケルの丸焼きをどうするの?
・・・内緒

こんな内容の作品のどこが美しいのかぁ!

と思われるでしょうが、
舞台。衣装、照明、色使い等
ホント豪華絢爛で美しいのです。

しかし、
一歩このフレンチ・レストランを出ると
一転、不気味な世界。
このアンバランスが素晴らしい

ピーター・グリーナウェイ監督は
画家出身だけに拘った色彩に見惚れます

で、マフィアの親玉はなんと
あのハリ・ポタのアルバス・ダンブルドア!

マイケル・ガンボンは
泥棒から校長先生になった
おめでとう!

美グロテスクといえば
本作と「気狂いピエロの決闘」
「ブランカニエベス」「エル・トポ」
などなど、いっぱいあるね

映画って いいなぁ~♡
ユミミ

ユミミ