ガク

折鶴お千のガクのレビュー・感想・評価

折鶴お千(1935年製作の映画)
3.8
境内に落ちたイチョウの葉?が綺麗に撮られていたが、その他はストーリーも映像も凡庸だった。

女性の持つ強さというテーマの掘り方が、他人の、それも男に尽くすという点で物語が進んでいくので、他の溝口作品に比べたら少し掘りの甘さを感じた。姉弟の絆や祖母ではあるが、盲目の人物も登場してくるので、この作品の系譜で最も優れているのは『山椒大夫』かも知れない。
ガク

ガク