ある一組の夫婦の結婚と離婚を通じ人間の真の結びつき、コミュニケーションとは何かを描く人間ドラマで、当初スウェーデン国営放送のもとで各50分6エピソード全5時間のＴＶシリーズとして企画・製作されたもの。
素晴らしいダイアローグ、全篇ほぼ二人芝居のウルマンとヨセフソンの密度の濃い演技、あぶり出しになる男女の性差を超えた人間性の探求……、いずれにも唸らされる。幸福な結婚生活を続けていたヨハンとマリアンヌは、地元新聞社からの取材に応え、模範的夫婦について語る。しかし、それが活字になってみると、まるで空虚でつまらぬモノに感じられ、それ以来、二人の間にはすきま風が吹き、論争の嵐が起こるのだが……。ベルイマンによる“夫婦げんかの形而上学”。
誰からも愛されたことはないし
誰も愛したことはない。
放送当時視聴率70%、スウェーデンで離婚を増加させた問題作とな。夫婦危機系映画の系譜に大きな影響を与えた作品。ベルイマン自身も4度再婚しており、うーんなんとなく勝手に納得。というか、これを観るにはまだ早いと感じてしまった。相手に期待しすぎてるし所有欲凄くない？結婚したらそうなるのかな。とりあえず勉強になりました。
