鯖ピザ

野良犬の鯖ピザのネタバレレビュー・内容・結末

野良犬(1949年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

暑苦しいわ。

軍隊帰りの新人刑事がバスで"コルト"って拳銃をスられて、罪悪感に苛まれつつそのコルトの足取りを追っていく話。

暑いわ。汗が滲んで薄汚れた服、みんなずっと扇ぎ続けてる扇子やうちわ、玉のように吹き出した汗、観てるだけでこっちまで汗かきそう。

話の大筋は、新人刑事が盗まれたコルトを追いかけるっていうシンプルなものやけど、かなりボリューミーやった。追いかけっこ、変装しての捜査、ベテラン刑事との足を使った捜査、逮捕劇、悩む主人公の心情、どんどん繋がっていっていかにも刑事ものって感じやった。あんまり刑事もの観んけど、シンプルで普通に楽しめた。
この当時の日本の様子が描かれてたのもおもしろいわ。汚くて不衛生で、夏は地獄やな。踊り子のダンスも、今の感性やとめちゃくちゃダサいし、エロくも感じひんねやなって。

結局なんで野良犬?最後の狂犬って例えられてた犯人を捕まえたシーンは、荒い息で草むらに倒れ込んでる様は野良犬っぽかったけど。
あ、主人公がめちゃくちゃイケメンやったのと、ベテラン刑事の人生の先輩感が良かった。上司もベテラン刑事も渋くていい演技やったな。

初黒澤明やったけど、悪くもないけど特別よくもないって感想。自分何様やねんって感じやけど。
鯖ピザ

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