イチロヲ

バスケット・ケース2のイチロヲのレビュー・感想・評価

バスケット・ケース2(1990年製作の映画)
3.5
フリークスの保護施設に引き入れられた兄弟が、暗躍するタブロイド紙の人間に立ち向かっていく。奇形と健常者の兄弟がスッタンモンダを繰り広げる、グラインドハウスの人気シリーズ第2弾。

前作から長いブランクがあるため、役者が歳を取っているが、前作のラストから始まる正当な続編。秘密裏にフリークスを集めている、解放運動家のオバチャンを中心に据えて、逸脱した存在のリベンジ模様を描いていく。

本作では、兄ベリアルが自分と似たような境遇の女性とラブラブ状態に発展。その他フリークを演じる役者たちが、奇抜な造形デザインの被り物をしており、三日月型、カエル型、ネズミ型、イヤミ型(シェーのやつ)など、奇想の妙を堪能することができる。

執拗に迫ってくるジャーナリストに対するバイオレンスでは、ベリアルがピョーンと飛び掛かるばかりなので、多種多様な殺害テクニックを楽しむことはできない。しかしながら、前作とは逆パターンで共依存関係を描いていく手法は、鮮やかに決まっている。
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