いがらっしー

信さん・炭坑町のセレナーデのいがらっしーのレビュー・感想・評価

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昭和30年代後半から40年代にかけて、自分の幼少期の様な懐かしさも感じさせながら、たぶん北九州の炭坑の町はこんな感じだったのだろうとか、クラスにいた朝鮮人の子ども達との差別や友情など、本当にその頃の時代背景が匂って来そうな程だった。音楽も小道具や美術、風景など何処かでみた様で、それだけでも共感してしまい、引き込まれてしまった。
そして何よりも、脚本(ストーリー)が胸を打つ。
エンディングクレジットを見たら『脚本:鄭義信』となっていて妙に納得!
この方、『月はどっちに出ている』『岸和田少年愚連隊』『愛を乞うひと』『OUT』『焼肉ドラゴン』などの脚本家だ。
しかも平山秀幸監督は北九州出身で、まさにこの『信さん』らと同世代。実体験かと思うほど、こんなにも味わい深い作品になった訳が分かった気がした。
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