Kumonohate

極道の妻(おんな)たち 最後の戦いのKumonohateのレビュー・感想・評価

3.5
シリーズ第4作。岩下志麻の復帰作。

「妻たち」と云う冠を被ってはいるが、最早之は「極妻」のフォーマットからは逸脱している。とはいえ、富司純子や江波杏子とは違って、ヒロインが極道ヒエラルキーの頂点に君臨している(組長の妻)だけに、任侠映画ともちょっと違う。

要はヒロイン自身が極道そのもの。並み居る男優を撥ね除けて、岩下志麻とかたせ梨乃が男前なのだ。

だからこそウェットもペーソスもへったくれも無くひたすら格好良い。岩下とかたせが事もあろうに警察で義姉妹の盃を交わすとか、かたせが鉄砲玉然と敵の組長を銃撃するとか、岩下が表情一つ変えずに敵のこめかみに2発ぶち込むとか。

まあ、逆の言い方をすれば、両ヒロインがただ格好良いだけの映画とも言える。
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