Masato

ボディガードのMasatoのレビュー・感想・評価

ボディガード(1992年製作の映画)
3.8

ホイットニーの伝記映画を見てようやく見ようと決心。見よう見ようと思っていると先延ばしにしてしまいがちなだらしない性格…

物語としてはツッコミどころアリで後半にかけて雑になっていった印象だが、ケヴィンコスナーとホイットニー・ヒューストンのダブルキャストによる映えは異次元。それに加えて、彼女の歌曲と歌声は言わずもがな。正直この二人の力でなんとか成り立っている映画だが…だからこそこの二人のポテンシャルの底知れなさを痛感する作品であった。

エンダーでおなじみのI Will Always love youがやっぱり最高。このパワフルな歌声はやっぱり映画のようなドラマチックなコンテンツ向き。歌声ひとつで映画が壮大になる。普段聞くときはしっかりした時じゃないと聞き疲れしてしまう歌声だけど、聞いたらそれはもう世界が広がりまくる。最高すぎる。ちなみに、原曲はドリーパートんだけど、それはそれで良い曲。

他にもI Have NothingやRun to Youなど、チャカカーンのカバーのI'm every womanとか、名曲揃い。というか彼女が名曲にさせたのか…?と伝記映画見てからは思ってしまう。伝記を見ていると、最初は乗り気じゃなかったけど、主演がケヴィンコスナーときいて手のひら返しにすぐに引き受けたとか、I Will Always~はケヴィンが見つけてきた曲とか…背景が連動するのでちょっと面白かった。

ホイットニーはビジュアルでも昔にモデルをやっていたからか映画向き。八頭身でスタイル抜群。容姿と才能ともに歌姫The Voiceという肩書を欲しいがままにしている。

対するケヴィンコスナーもローレンスカスダンが黒澤明の用心棒を基にして作られたキャラで、渋くて寡黙のクールな役柄がこれまたカッコいい。今でもカッコいいから本当に見惚れちゃう。

ワガママスターとクールなボディガードという設定に負けず、下手にチープなロマンスにせずに大人なロマンティックを描いたのは流石。安易な終わり方ではなくビターな感じがホイットニーの持つイメージと合っていた。
これが日本ならジャニーズ主演にして気色悪いラブコメ作ってたな。


とにかく音楽凄まじすぎる映画
Masato

Masato