ルサチマ

塀の中の懲りない面々のルサチマのレビュー・感想・評価

塀の中の懲りない面々(1987年製作の映画)
4.5
鈴木則文が脚本で森崎東が監督を務める当時の日本喜劇映画の格式高さに心が喜ぶ。
本来説明的なだけに陥る危険性を孕んだ過去回想を塀の外の世界の出来事として強引なクロスカッティングの中に放り込む語りはいかにも鈴木則文だ。囚人たちが木材加工の労働に従じるとき木粉が画面上に舞い上がり続けているだけで美しい。素晴らしい労働映画の一つだと思う。
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