このレビューはネタバレを含みます
久野さんとリリィシュシュを中心に展開される青春群像劇
ギャル蒼井優かわいい
気弱中学生な市原隼人良い
強すぎる久野さん
主人公星野君
廊下で聞くアラベスク
雄一が中心と見せかけて、星野君が全体を通して芯になってた。裏の芯は久野さん。
どうにかして星野君を救うことはできないのかという一心でこの映画を見ていた。色々あって何かがはじけてしまった星野君は、それ以降何かがはじけた時に出来た己の傷に塩を塗っているように見えた。その行為自体はゴミ以外の何物でもない。だが、星野君も傷に塩を塗るたびに、声にならない声を出しているように見えた。
久野さんはまぶしすぎた。
どれだけいじめられても、どこか芯が通っているような様は星野君の目には突き刺さるくらい眩しい。だからこそ、星野君の自傷行為に巻き込まれてしまったのだろう。そして、その光に詩織も中てられてしまったのだろう。
雄一は今後が一番気になると同時に心配。
何があっても心の支えとなっていた存在が消滅した今、どのような人間になるのか。星野の様に自傷行為と他害行為を繰り返すようになるのか、空っぽになるのか、それとも自分というものを確立させて乗り越えるのか。
本作は登場人物たちの多様な青春をみて、心がじわじわ痛くなるような映画であった。