ザックバラン

リリイ・シュシュのすべてのザックバランのネタバレレビュー・内容・結末

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

まったく他にない異様な映像の雰囲気と感覚が終始続く点ですごいものを見たという感じがした。この時代のこの撮り方でしか成り立たないようにも感じた。

ダークで危なげな雰囲気を学校あるあるな出来事から抽出していて、残酷で強烈なシーンもある。ただ、少年たちの学校生活、放課後での不自由さと自由さがある中、ふとしたシーンでその美しさを見せてくる。

危うくて刹那的で儚いようなテーマがNewJeansのDittoのコンセプトに近くMVが影響を受けているというのも納得。新曲のMVも旅行先でバンの中に並び手持ちのビデオカメラで撮るところやその質感もそう。

明らかなエヴァンゲリオン意識や人ごとのような棒読み感による変な距離感とその演技の懐かしさ、意外と知ってる俳優が出ている面白さ、岩井俊二と小林武史のタッグなど、鑑賞中、鑑賞後に発見が多かった。
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