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リリイ・シュシュのすべてのKHのネタバレレビュー・内容・結末

リリイ・シュシュのすべて(2001年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

《リリイだけが》《僕にとっての》《リアル》

x00本目の300本目ですので、大好きな映画の再視聴登録になります。
この映画に関しては大好きという感覚ではなく、映画ってこんなにも人の感情を揺さぶれるんだと初めて心から感動した作品というイメージが強いですが。当時映画の登場人物と同じ14歳の頃に見て、あまりの衝撃に1週間くらい引きずったプチトラウマって言ってもいいくらいのものです。
今まで映画を見てきて引きずったものは小学生の頃に見た「うずまき」と「学校の怪談 春の呪いスペシャル」とこの「リリイ・シュシュのすべて」くらいなので当時はかなりの衝撃でした。

簡単なストーリーとしては
《14歳のリアル》
です。

14歳の青春を美化せず、ありのままに、これでもかと青々しく真正面からぶつけられるので、それこそ呼吸ができなくなるような感覚に陥る。
《ニンゲンニハソラハトベナイ》
《投稿者:かえる》

だから不謹慎にも津田の飛び降りシーンの青空がきれいだと思ってしまうんだろう。あと、田園と絶望があまりにもマッチしていて美しさすら感じる。

今回改めて見直してみて、やはり最初のフィリアのいじめ(オナニー)シーンと、久野さんのレイプからの坊主が見ていて辛かった。。
レイプを命じる(ほのめかす)、女リーダーのやつが憎くて仕方ないが、リリイ・シュシュのすべての特装版DVDについている呼吸のすべてというドキュメンタリーでクランクアップで一番泣いているのがこの女リーダー役の人なので、それを見ると少し溜飲が下がる。

リンキンパークのチェスターが亡くなった時、マキシマム ザ ホルモンの亮君も言ってましたが、自分もこういう自殺を扱った映画や事件を目にすると、いつも頭の中にハイロウズのある歌の歌詞が思い浮かぶ。
「自殺するのが流行りなら、長生きするのも流行り」

余談ですが、2012年にSalyuのライブに行ったときいきなり《回復する傷》をやってくれた時は気が付いたら号泣していました。。
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