ひろ

しいのみ学園のひろのレビュー・感想・評価

しいのみ学園(1955年製作の映画)
4.4
倫理的に正しい事をひたすら見せられるので、感傷的ですらあるのだが、清水宏はとにかく「映画」として面白い。
宇野重吉の長男が、盗みの疑惑をかけられ、落胆して帰宅した時の室内を動くカメラ。画面手前で香川京子と元気の無い妹がブランコで遊びながら、画面奥では宇野重吉親子が活発にキャッチボールをする。これだけで楽しめる。
それよりも、子ども嫌いな自分が何故、清水宏の映画に出てくる子ども達には苛立たないのか、この謎について考えなければならない時期が来たように思う。
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