菩薩

8 1/2の女たちの菩薩のレビュー・感想・評価

8 1/2の女たち(1999年製作の映画)
3.1
妻に先立たれ絶望する大富豪フィリップ。そんな父を救うため息子のストリイはプライベートな娼館を作ることを発案。財力にものをいわせ、妖しい素性の奇妙な性癖をもつ8と1/2人の女たちを集める、ととあるサイトに書いてあるあらすじを無断拝借する(めんどいから)。なんせよく分からないし、これはグリーナウェイの『8 1/2』ですとしか言いようがないし、あの映画のグイドがハーレムの主になってなんたらかんたらの部分だけ抽出して拡大解釈したものです、ぐらいな事しか言えない。まぁフェリーニが己の葛藤と欲望を映画にぶつけただから俺もやっちゃるくらいに思ったのかは知らんが、この作品でも結局その欲望の暴走が自身の身を滅ぼす結末へと至っていく。なんともまぁ差別的な表現が多かったり、エロいと言ってもただ乳出てるくらいなもんだから物足りなさもあるが、毎度の事ながら映像的にはひたすら狂っているし、衣装も無駄に(?)ワダ・エミが担当。ただ肝心のこの8と1/2の女性達の掘り下げがほとんどと言って無いし、ストーリーもただ誕生して滅亡してってだけの陳腐な物、別に面白くもなんともない。途中途中日本が舞台になっていて、テレビに武蔵丸と貴乃花の取組が映されたりする。変態と強欲を描いた作品なんだろうけどなんだかパッとせず、ナイマンの音楽も当然無いし魅力ナイマンって事でお後がよろしくねぇ…。
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