yusukepacino

白と黒のyusukepacinoのレビュー・感想・評価

白と黒(1963年製作の映画)
3.6
監督は黒澤明や成瀬巳喜男の助監督を務めた堀川弘通。彼の手掛けた『黒い画集 あるサラリーマンの証言』が好きだったのでずっと観たかったこちらをようやく。未DVD化作品。
小林桂樹×仲代達矢。そこに絡む井川比佐志。モノクロ映像の妙。追い詰める側と追い詰められる側。また追い詰める側も追い詰められる構図が楽しい。二転三転してまるで松本清張の作品を見ているかのような作風。何と本人役で彼も登場している。小林桂樹がフーっと息を吐いてからの彼と仲代達矢を捉えてジリジリ動くカメラが好きだった。淡島千景の贅沢な使い方。助演陣が名優で固められているのがニクい。
展開が昨日観たウディ・アレンの『マッチポイント』のその後を見ているようで偶然ながら驚いた。
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