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アラビアのロレンスのtaaahのレビュー・感想・評価

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)
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長年観たいリストに入ってはいたけど、尺長すぎ問題により、観る機会を自ら作らずにいた作品のひとつ。

アラブを舞台にした壮大なラブストーリーかなんかだと思って見始めたから、戦争映画だって分かった瞬間の驚きは、なかなかのものだった。
 
とにかく60年も前の作品とは思えない。不朽の名作って言葉がぴったりだな、と納得した。
色褪せて古ぼけた作品じゃないからまずはそこに拍手。圧倒的な前半の映像美。そして、後半の凄惨な場面のコントラストがすごい。'戦'から'戦争'に変わっていく様も、うまく映像におさめられてると思うし、主人公を演じてる俳優の演技力も多分素晴らしいんだと思う。サントラも、壮大な映像に合っていて、スターウォーズばりに脳に刷り込まれた気がする。

ふと、観てる最中に、「シンドラーのリスト」に近しい感覚に陥った。古い時代であることと、1人の英雄の半生と、精神がどんどん崩壊していく様が描かれているからかもしれない。

4時間近いけど、実は映像の中で休憩時間があるってのも知らなくて、昔は舞台みたいに休憩を挟みながら楽しんだのかなあと妄想したりもした。

世界史に疎すぎるから、ピンとこない部分も結構あったけど、ちゃんと勉強してから見るとまた違った感想になりそう。世界史詳しい人はもっと楽しめるんだろうな。
これから第一次世界大戦について勉強し直すことにする。

個人的には、題材が戦争だと手放しで賛美したくないけど、それでも圧巻の映画だった。

気になってるけどまだ観てない人は、早いこと観た方がよい。
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