たけうち

アラビアのロレンスのたけうちのネタバレレビュー・内容・結末

アラビアのロレンス(1962年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

『午前10時の映画祭』で鑑賞
アラブ諸国の独立のために戦ったロレンス将軍の軍記もの映画なのかと思ってたのですが、ロレンスはとても柔和で優しくふわふわした不思議ちゃん系美青年でした
その魅力でアラブ諸国の各地の氏族をまとめあげ、ついにはヨーロッパ諸国からの独立を果たさせる…という、軍記もので戦争の描写もすさまじく過酷であり、しかしそのシーンの迫力も見ごたえも素晴らしい映画でした
軍馬+軍ラクダ+銃撃戦+列車襲撃のシーンなど、画面に映る生き物が全員身体を張りすぎていて、撮影は大丈夫だったのかハラハラするほどです 
砂漠の風景の雄大さ、建築物のエキゾチックな美しさ、そこに流れる有名なテーマ曲、スクリーンに映るもの全てが、これが映画の大作なのだと納得する素晴らしさでした
ロレンスがアラブの氏族の長の装束を贈られて、それを身にまとい嬉しそうにくるくると回って、アラブ風の挨拶の練習をするところなんか、すごくチャーミングで、ディズニープリンセスみたいでした

一方、後半にロレンスが闇落ちの一途をたどる展開はとても苦しいものがありましたが、どうしてそうなったのか? については明確な理由って描写されてないように感じます
とある地方で捕まって拷問を受けるシーンとか、これはどういうシーンなの…? と疑問に感じるほど、相手の官吏がロレンスの服を破ったりネチネチと傷跡をなぶったりしていたので、あれは性的な拷問を受けたってことなんだろうか
ロレンスがエロい拷問を受けるサービスシーン以外の理由ってあそこにあったのか分からんです
まさかそれが闇落ちの原因の一端だったのだろうか
たけうち

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