なりかけゾンビ

セブン・デイズ・イン・ハバナのなりかけゾンビのレビュー・感想・評価

3.7
7人の監督によるハバナの描き方の違いを見比べられる贅沢すぎるオムニバス映画


内容
月曜日『ユマ』(ベニチオ・デル・トロ)
火曜日『ジャム・セッション』(パブロ・トラペロ)
水曜日『セシリアの誘惑』(フリオ・メデム)
木曜日『初心者の日記』(エリア・スレイマン)
金曜日『儀式』(ギャスパー・ノエ)
土曜日『甘くて苦い』(フアン・カルロス・タビオ)
日曜日『泉』(ローラン・カンテ)


ベニチオ・デル・トロ監督はこれが初監督作品!簡潔にまとまっていて、一番オチが分かりやすくて導入にはピッタリwww

トラペロ監督の作品では『黒猫・白猫』のエミール・クストリッツァ監督が自分役で出演しているのがスゴすぎwww
ジャムセッションを聞きながら夜明けを迎え、海に足を突っ込んで電話する長回しが印象的だった!

フリオ・メデム監督はこれで初めて知った監督。夢か現実か、よく見る物語だけどハバナらしさが加わることで斬新に

エリア・スレイマン監督は一番カメラの動きやカットが少なく、構図にこだわった作品。しかもスレイマン監督自身が出演。

ギャスパー・ノエ監督は噂通り一番ぶっ飛んでるwwwwセリフほぼ無し!キューバの熱狂的で狂信的な面を描いてくれている

フアン・カルロス・タビオ監督は今作で唯一キューバ出身の監督。物不足を協力し合って乗り越えるキューバらしさが前面に出た生活場面を切り取っている

ローラン・カンテ監督も今作で初めて知った人。金曜日の狂信的な面から一歩引いて、信仰を楽しむ人々を描いている。一夜明けて、お祭り騒ぎのあとの侘しさも印象的。


そして作品同士、同じホテルが出てきたり、同じ女優が出てきたり、同じケーキが出てきたりと月曜日から日曜日まで繋がりがあって、それを見つけるのが楽しかった😆
なりかけゾンビ

なりかけゾンビ