肉鹿

ヴァージンの肉鹿のレビュー・感想・評価

ヴァージン(2012年製作の映画)
3.0
ロストバージン(処女喪失)をテーマに10代、20代、30代女性のロストバージンを描いたそれぞれ40分ずつのオムニバス。

10代「くちばっか」今泉力哉監督。
童貞と処女のカップルていう安心感のある組み合わせ。男の子のスピーディーさがよき童貞臭を醸し出してましたw
女の子が髪を解いた時に窓から入る日差しを若干強くしてるように見えるのも素敵な演出。
地震の記憶と姉を絡めてもっと見たいと思える中で終わらせたのもとてもよかった。作ろうと思えば2時間ぐらいの長編になりえそう。

20代「ゴージャス・プリンセス!」福島拓哉監督。
すっごいブスじゃなきゃ成り立たない子がブスじゃないというどうしようもない矛盾を解消できないまま進んでいく。この世界はメガネの女の子はみんなブスなのかな?😂
アルバイト先のスカート丈の短さもよくわからない。過剰なまでの男尊女卑から女性に寄り添ったような世界観を作ろうとしてみた浅ましさを感じる。気持ち悪い。

30代「ふかくこの性を愛すべし」吉田光希監督。
わかんなくもないけど、相手の男の子がムダにイケメンすぎて若さに惹かれたのか顔に惹かれたのか両方なのか、誰でもよかったのかわかりづらくなってるのがもったいないです。
ラストもさすがにちょっと投げっぱなしすぎ。雰囲気で全部ごまかせれるわけじゃない。

3人の監督のなかで今泉力哉監督が現在1番有名になったのも納得。
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