「没後10年 高倉健特集上映 銀幕での再会」という特集が、丸の内東映で行われていたので観賞。
そういえば、「網走番外地」シリーズは、最初の一作しか観ていなかったっけ。
健さんの網走の同房である田中邦衛や由利徹の怪演に凄みと時代を感じつつスタート。でも、こういう脇の方々の演技における自分の出し方のすごさが、昔の邦画の見所です。無茶苦茶なのに受け入れられるといいますか。川谷拓三さんや成田三樹夫さんを思い浮かべていただけると、何となく伝わるかと。
番外地シリーズなのに、ロードムービー? 一台のトラックに、健さん映画を観るうえで必要な「許せないヤツ」も乗り、得体は知れないがカッコいいヤツが乗り、気が強い娘(大原麗子というのがまた!)も乗り、呉越同舟だかなんだかという感じで旅が続いていくという構成。
積もった雪の中を健さんが走るシーンがあるが、どうしてこんなに姿勢良くシャキシャキ走れるんだろうと驚かされます。様々な映画で強いキャラを演じてきた健さんですが、本当に体幹のしっかりした強い人なんだろうなあと感じ入りました。
あと、アラカンがかっこいいです。