KaNa

仮面/ペルソナのKaNaのネタバレレビュー・内容・結末

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

誤った見解に走るとヒステリックvs高飛車のバトルなんけど、実際はアルマは魂って意味だし結婚してないはずのアルマの薬指に薬指があるってのはこりゃおかしいぞ?ということになるわけよ

パラノイア最高^^
立場の逆転が目まぐるしいし
中身/外見
母性(看護婦的性質)/冷酷(女優)
さらけ出したい/偽るぐらいなら何も言いたくない
看護婦(聞く)/女優(アウトプット)
というステータスと性質の目まぐるしい逆転が最高だったな
良い悪夢でしたわ
音もめちゃくちゃ心が落ち着いたな

二項対立せめぎ合うけど結局自分は自分の理解の範疇を越えられなくて言葉にも演技にも何一つ偽らないことはない気がしてそりゃ「無」

反芻する過去の悲しみと虚無でデカダンスだし
かと思えばアヴァンギャルド構成主義で60年代をひしひしと感じててんこ盛りだったな〜

この論理でいくとアルマが怒ったことに怯えたのはやっぱり2人いるんじゃ?となるけど「怠惰になるべきよ」=退廃主義と考えると退廃したい気持ちとそれは死と同等だという死への計り知れない恐怖に怯えてるとも取れなくもない(曲解)

ほんと好きなんだよな〜ラスト30分の怒涛の
カットが最高だったな〜

この監督悲しむの好きだね
KaNa

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