misty

仮面/ペルソナのmistyのレビュー・感想・評価

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
3.8
「言葉は吐き気や苦痛をもたらすだけだわ」
謎が多く、何か読み解けそうな気もするが何もできないところがデイヴィッド・リンチ作品と似てるかも笑 リンチ作品は「いかにも」な粗野な印象を故意に散りばめているのが微笑ましいが、ベルイマンのそれはとても上品さを感じるのだ(話が生々しいにも関わらず)

エリーサベットは失語症である。「言葉は無」。彼女を毎日看護するアルマは、自身の告白を半ば強いられているように感じる。ちょっとしたセンセーショナルな経験以外、とりたてて目立つことのない、実に平凡な人生のアルマ。彼女は空虚であるがゆえに、同じく空虚になっているエリーサベットと、顔を共有してしまったのだろうか。
冒頭の意味不明(仮)、中途の意味不明、ラストの意味不明。
おそろしいが、めっちゃ面白くてまた観そう。
misty

misty