Saaaaa

仮面/ペルソナのSaaaaaのレビュー・感想・評価

仮面/ペルソナ(1967年製作の映画)
5.0
手に刃物が刺さった映像の後に水滴音を聞いちゃうと、血が垂れているもんだと思っちゃった。

冒頭からシュルレアリスムとは思ってもいなかった。

現在の自分が幸福であるか自分に問いかける行為は、確実に幸福であると言えない時であり自分が幸福であってほしいと願う時だと思った。
幸福な時は幸福であるかは頭では考えないもんなぁ、、。

人格は、真に心を打ち鳴らす出来事が積み重なって形成されるものである。また正反対の人格が心に住んでいる時があるけども、それはどちらとも自分の一部であるのだろう。

恐らく旦那と思われる人物は目が見えないが為に、妻の元を訪れた際に声で妻かどうか判断できなかったのだと。

夫との子が欲しかったか否かの同じようなシーンが出てきて、初めは看護師が話し始めたと思ったのだけれども、あれは女優側が二つの対極の意見を述べて自分の本心を確かめたかったから?

女優と看護師という役柄だからこその映画だった。常に演技をし自分の素が作品に反映されない女優、人の心をケアする方にまわり本当の自分の心情を患者には明かさない看護師。

誰かに自分のことについてひたすら話す時間ってたまには必要なのかな。自分を見失ったり、どちらを選択したらいいのか本心がわからない時は人に話すことで解決することがあるから。
Saaaaa

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