追加
何度見ても、不可解なシーンが多く完全な理解ができない映画。
一コマたりとも無駄なシーンがなく、計算しつくされていて、見れば見るほど面白いスルメ映画。
他のレビューを見るとアルマは実は実在してなかった説等々あるが、
後半でフィルムが焼け焦げたり、撮影クルーのシーンが一瞬映ったり そもそもこれ映画だから。というメタ的な視点が意図的に与えられているので、好きに解釈したら良いのかなと思う。
アルマのように内面と外面を演じ分けることに対して深く考えないほうが楽だと、あっけらかんと仮面を被りながらも現実と理想とのギャップに苦しむ人もいれば、
エリザベートのように今までうまく仮面を使いこなしてきた故、内面が見えなくなってしまったのに幸せと思い込んでいた人もいる。
そんなエリザベートがはじめて自己と対峙した、その瞬間がアルマとエリザベートの融合シーン 『ジャーンッ！笑 』ではないかと思う。
自己と他者、内面と外面 という語り尽くせぬテーマを短い時間に鮮やかに描ききった傑作。映画って芸術なんだなぁと改めて思った。
鑑賞１回めのレビュー
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言葉を失った女優が看護士と共に海辺の別荘で療養生活を送るという設定が妙。
喋らなければ演技をする必要もなく自分含め誰も傷つけないで済むという境地に至った女優。自分を誤魔化すようにしゃべりまくる看護士。片方が全く喋らないのに、人格が剥き出しになり、目つきがどんどん変わっていく様が圧巻だった。すごい映像と脚本。
ところどころメタファー的な映像があってよくわからなかったのでもう一回観たい。
