バイクとか車とか大好きィ〜!という父親になりきれない父親をトム・クルーズが演じる。
ブルーカラー労働者としては優秀な男だが結婚や子育てに全く向いておらず既に離婚しているトム・クルーズ。
ダイニングテーブルにオーバーホール中のV8エンジンを置いてるあたりが個人的に好きな描写。
預かった子供たちは全然父親に懐いていない。離婚後の義務として来てるだけという感じがすごい。
トムも楽しみにしてた割に特に子供を接待する気もないあたりがいかにも父親業に向いてない。
そこに突如襲来する宇宙人!というのがこの映画。
トム・クルーズの生存本能が呼び覚まされ子供たちとの逃避行が始まる。
宇宙人が襲って来なくても子供二人を連れて長距離移動するのはそれだけで大変だ。
こういう、親なら誰でもわかるポイントでウンウン頷きながら見た。
トムの「俺が憎いならそれでいい、でも俺に着いてこい」という台詞がいい。
親子だから反りが合うとは限らない。でも親は子供を守らなきゃいけない。親としては不完全だが、その最後の一線を必死で守ろうとする姿勢が泣ける。
ラストの結びのみ原作から引用したのかな?という感じだが悪くないラストだと思う。