モンスターパニック映画としてはなかなか良い出来だったと思う。震えるほど怖くはないが程よくハラハラ出来る。ただオチで賛否が分かれるタイプかな?
個人的には父親視点のミクロな視点で進むからこのオチとはチグハグになってしまっているんじゃないかと思う。多分原作もこのオチで、古典だからその頃にはその頃なりの時代背景とかオチに込められた意味があるんだろうけど、この映画でそれが活きているとはそんなに思えない。実は観る前からこのオチ知っちゃってたし嫌いでもないんだけどね。
視覚的には超高クオリティ!ってわけでもないけど、トライポッドのデザインや地下から出てくる点等、良い点もちゃんとある。
人間の俗悪的な側面も描かれているけど、『ミスト』ほど露悪的に押し出されているわけでもなく観やすかったのは個人的に助かった。
血のシーンとかはキモグロくて良かったんだけど、光線で灰になるところとかは"殺されている"って感じがしなくてあまり怖くないんだよね。どうせモンスターパニックならある程度グロくてなんぼだと思っている。
あと宇宙人がちょっとおバカだった。侵略二日目にして片田舎の地下室。入念に調べるわりには明らかに何か居るのにそれを見逃す杜撰っぷり。そりゃこのオチにもなるわなと。
あと土地の距離感が分からないとか、お前何で生きてんねん!とかもあるけど、普通に楽しめた。