謎の地球外生命体が地球に襲来してきて、人間に牙を向くお話。
1953年に作られた「宇宙戦争」、見た事あるけど内容全然憶えてなかった。
憶えてないって事は個人的にあんまりハマんなかったと思うけどこの2005年版「宇宙戦争」は割と好きな作品。
パニックムービーとしてのクオリティは高いと思う。
人間が最初にトライポッドと遭遇する序盤のシーンは人間が恐慌に陥る様子が伝わってくるしカメラワークも臨場感溢れる映像に仕上がってる。
この映画の中で白眉なのは終盤の空き家の地下室で繰り広げられる攻防戦。
室内を探索するトライポッドから見つからない様に動く続ける主人公たち。
あのシークエンスはカメラワークも巧みだし緊迫感がヒシヒシと伝わってくるシーン。
地球外生命体の恐ろしさもそうだけど、この映画では危機的状況の中で生まれる群集心理の恐ろしさも描かれる。トライポッドも怖いけど、人間が持つ恐ろしい面も浮き彫りに。
後、燃え盛る電車が通り過ぎる場面や大量の死体が川から流れてくる場面など無数の人間が犠牲になってるのが分かる表現方法も巧み。
トライポッドが地球にやってきた目的や彼らの末路など描き方が雑な部分もあるがパニック映画としてはしっかり楽しめる内容。