ぬーこ

細い目のぬーこのレビュー・感想・評価

細い目(2004年製作の映画)
3.8
監督・脚本ヤスミン・アフマド
舞台 マレーシア🇲🇾

海賊版の中国映画を売る中国系のジェイソンはマーケットで金城武が好きなマレー系のオッキードと出会い、一目惚れする。

久しぶりに恋愛全集中の映画を観た。初恋の甘酸っぱさは国境も宗教も越えるよね

途中までめっちゃいい。最後がもうちょい何かあってもよかったかなあ。少し物足りない。
オーキッドが元々民族や宗教に囚われてなくて、応援できる女の子
ジェイソンの一途さと、でも同時に起こってしまうことが若気の至りというか。
ジェイソンを町中探し回っているときのオペラ良かった。

多民族国家ならではの作品。細い目は中国系の人を揶揄する意味とのこと。
マフィアっぽい人たちとの抗争はちょっと社会事情が分からなかったが。

冒頭、金城武からのウォン・カーウァイの天使の涙、そして恋する惑星が出てきて嬉しかった。映画から映画繋がる感じ。

母とジェイソンのやり取り微笑ましくて好きだった。

オーキッドの勉強する植民地が被植民地に与える影響が確かになと納得してしまう。優秀だから植民地にできたぞ理論。イギリスが去っても何となくの民族の序列があって、中国系<マレー系<白人系。昔は男たちはマレー系の人はハーフ(白人とマレー系)と、ハーフは白人と結婚したがる。日本も色白の女の子がモテるし、世界で言われる美人だって白人系が多い。まだまだ支配がある。

○セリフ この監督はセリフも素敵
男)恋するまでの時間は?
女)1分。あなたは?
男)いや、もっと短い

なぜ今の方がマレー系と中国系の結婚が難しいの?
集団は暴走するのよ

2021.65
ぬーこ

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