ダニエル・クレイグ版ボンド最終作。007 ノータイムトゥダイにむけて復習を兼ねて彼の作品を見直そうと決意して視聴。本作はシリーズの50周年記念作品であり、シリーズを支えたM役のジュディ・デンチが物語から去る衝撃の一作。
【キャスト】
ボンド役はダニエル・クレイグ。
ボンドガールのセヴリンにはベレニス・マーロウ（今回は実質Mがボンドガールですけどね！）
MI6の新人フィールドエージェントのイヴ役にナオミ・ハリス
シリーズの顔、Mはジュディ・デンチ。
久々登場のQ役にはパディントン（声）のベン・ウィショー
M達を管理しにやってくる政治家ギャレス・マロリーにレイフ・ファインズ
サイバーテロリストで元MI6のラウル・シルヴァに名優 ハビエル・バルデム
監督はアメリカン・ビューティーでアカデミー受賞経験もあるサム・メンデス氏。
【ストーリー】
NATOの工作員の情報が収められたHDDが奪われ追跡のためトルコで活動中のボンドは、作戦中に新人女性エージェント イヴの誤射により死んだことにされてしまう。そのまま隠居もいいかなと思ったのか暫く英国に帰らなかったボンドだが、本国のMI6本部も爆破のニュースを聞きつけて、職務復帰のためMの元に戻るのだが…。
【総評】
本編ではたくさん好きなシーンがありますがやはり一番好きなのはこのシーン。
諮問委員会にて00セクション存在意義を否定されたMが返しの言葉で放つ一遍の詩が長き渡るシリーズの根底にあるものを表しているかのようで非常に印象的です。以下 吹替からの引用
私は詩が嫌いですが、こういう詩がありました。テニソンの詩です。
「我らはかつての力を失いたり、在りし日は天と地を動かせし力を、それが今の我らの姿
英雄にも並び立つべき雄渾の心は、時と定めにより弱められん。
されど意志に残されし強さは戦わんとする気骨と真実を求むる気概を失わぬままなり」
さらに物語としても、この詩以降に007の反撃が始まる、反撃の狼煙のようにも聞こえます。
もともとは、テニソンのユリシーズ（英雄オデュッセウス）の詩だそうです。
【あとがき】
洋楽に詳しくないですが、ボンドが撃たれ滝に落ちた所から始まるアデルのスカイフォールはいつ聴いてもやばいですね。洋画のオープニングで鳥肌が立つなんて記憶にありません。次作のサム・スミスが歌う「Writing's On The Wall」も好きですがやはりこちらのが好みです。
