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007 スカイフォールのnori007のレビュー・感想・評価

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
4.0
初見の時は、もちろん面白かったのだがかなり戸惑ったのを覚えている。
ニューボンドとなってから初登場となるQとマニーペニー。そのキャラ設定がまったくの別人になっていて、前作を踏襲していないのにとても違和感を感じた。
ラストバトルも一軒家での戦いという大作らしかなぬスケール。

が、しかし。そういった物として見なおしてみるととても良く出来ているとに気がつく。
まずアクションが前作のように手持ちカメラでブレブレではなく、とても見やすくなおかつ絵的な映像美がすぐれている。冒頭のトルコのスークでのチェイスは最高に燃えるし、上海でのネオンをバックにしたバトルも素晴らしい。
何より軍艦島が登場するところは、久々の日本ロケでとても感慨深い。

今回の敵は「ノーカントリー」でのものすごいサイコキラーを演じたハビエル・バルデム。
まるでボンド対シガーの夢の対決が実現したかのようである。

そして終盤には、かつてのボンドカーであるアストンマーチンDB5が当時の装備そのままに登場して訪れる場所はボンドの育った故郷。この展開には007ファンならば強烈に心を掴まれるはず。
そもそも今回は、ボンドが一度死んで再生し復活する話である。いわゆる「007は二度死ぬ」をさらにハードにしたような感じで。終盤には再び自らの故郷に戻る。これはシリーズを総括したようなストーリーで、また再び始まるという円環構造としての起点となる物語。そして次回作がボンド最大の宿敵スペクターとなるのだろう。