友二朗

007 スカイフォールの友二朗のレビュー・感想・評価

007 スカイフォール(2012年製作の映画)
4.1
「With pleasure.」
スパイ映画史に震撼を与えた今作。

まず何よりAdeleのSkyfallがヤバすぎる。
オープニングで鳥肌が立った。

今回のメインボンドガールはM。
死や過去との向き合いがテーマになっている、というのもそう教わるのではなく映画を観ていれば自然とそれを感じられるのが素晴らしい。

上海の青い道路、マカオの煌びやかなオレンジ。スコットランドの無機質な自然、家の暗さ、炎に照らされる夜、炎に煌めく氷の湖。

正に死の影が漂う、どこか浮世離れしているかのような、夢のような映画であった。

それでも、それでも「喜んで」と言ってそこに今もなお立ち続けるボンド。

素晴らしい映画であったが自分の好みではない。もっとアホなのが好みなんだと自覚した作品でもある。何回か観たら絶対評価変わると思う。

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以下ダイジェスト⚠️ネタバレあり⚠️

「2人は?」
「グランドバザールの屋根だ」
しかもバイクで。2人共盗んだバイク。

OP最高すぎる。アデルの歌やばい。海に落ちて、更に海底に落ちていく。「ここで終わりよ」正に死。まじでOPのクオリティカンストしてる。

テロ組織に潜入するNATO諜報員リスト。今作の敵は強い。本気で潰しに来れる敵。

「THINK ON YOUR SINS」

サソリ手の甲に乗せて飲むの、なにそれ笑

「今までどこに?」
「"死"の世界へ。007、職務に復帰します」

ケガで照準が合わないボンド。007というシリーズそのものに重なる。時代遅れとは、アイデンティティとは。撃たれて落ちてから髭を蓄えて帰ってきたボンド。流石に年老いて見えて、抗っている事実にグッとくる。

「オフィスは灰でも下らんものは残る」
「貴方のインテリアの趣味は
 参考になるわ、007」

「本当にテスト合格?」
「不合格よ」

ワルサーPPK/S

Q登場。
「世代交代か」

マカオのホテル素敵すぎる。

「貴方って古風ね」
「古風なものは捨て難い」

カミソリのシーンこっわ。マカオってこんな感じなの?めっちゃ綺麗やけど。なんちゃって日本みたいな感じなんかな。

「背中の透けたドレスで
 スカートの下にベレッタを忍ばせてる」
「良い男がタキシードの下に
 ワルサーを隠してるからよ」

コモドドラゴン!

「ありがとう、赤に賭けろ」

船の出航に間に合いシャワーで致す。

「消滅してないわ。"影の世界"は」
軍艦島がロケハンされたの納得。

「我々も最後の2人。Mに変えられた」

「君の趣味は?」
「"復活"かな」
シアン化水素

敵も可哀想、拷問の末に壊れてしまった人。
ボンドと敵、そして2人の母であるM。

セヴリンの撃たれる前の表情演技よ。

「酒が惜しい」

「裏をかく方法は?」
「僕の発案プログラムです」

地下鉄シーン凄い。

「我々の無用論の前にお答えを」
「ご自分が安全だと確信が?」

「かつて天と地が動かした
 あの強さを我々は失った。
 だが英雄的な心は
 今も変わらずに持っている。
 時代と運命に翻弄され
 弱くはなったが意志は強く
 戦い 求め 見出し
 屈服することはない」
テニソンの詩

新所長も撃てるし強い!
ウインクするボンド。

「何処へ?」
「Mと一緒に消える」

BMT 216A ここのBGMよ。

「何処へ?」
「過去です、有利に戦えます」

「首相に知られたら?」
「地獄行きだな、続けろ」
最高。

「嵐が来ます」
父親の狩猟ライフル
スコットランド キンケイド
戦いに備えるシーン最高。ホームアローン

「追悼文を読みました」
「それで?」
「最悪」
「やはりそうでしょうね。
 "不屈の英国人の鏡"」
「そこは問題では...」

「準備は?」
「お前の生まれる前から出来てる」

「よく来たな」
お化け屋敷アクション。

「怪我は?」
「プライドだけ。銃は下手なの」

キンケイド歩くの遅すぎて可愛い。

車爆破されてブチ切れボンド!
BGMやばい!

「こんな家!」

ヘリが家に突っ込むシーンやばい。
ずっと映像美やばい。

燃えてる家をバックに影だけのボンド。
氷の湖なのに炎でオレンジ色に染まる。
教会、正に死。

「さあ俺と一緒に自由になろう
 同じ弾丸で」
頭を重ねる。

「俺が最後のネズミだ」
「007 遅いじゃないの」
「深みにハマってしまって」

「もう逃げるのはムリね」
「僕が付いてます」

「私は一つ正しかった」

屋上、英国旗を眺めるボンド。
イヴ・マネーペニー

「仕事に戻れるかね?」
「もちろんです。M 喜んで」
友二朗

友二朗