上映当時(2012年)の感想です。
ボンド生誕50周年という節目の作品ということで、キャストも豪華。
「ノーカントリー」でアカデミー助演男優賞を獲ったハビエル・バルデムが敵役を演じ、新たな上司となるマロリー役を、あのヴォルデモートを演じたレイフ・ファインズが好演。
脇がしっかりとしていると、クレイグのボンドもより引き立つ。
クレイグ版ボンドは、これまでの007シリーズとはまったく異なる作りで話題となり、私にとってもそこが好きなポイントではありますが、今作では過去二作のクレイグ版ボンドの雰囲気を壊さずに、50周年ということでそこかしこに007ファンをニヤリとさせる演出がなされていて、私的には非常に楽しかった。
腕時計の見せ方とかワルサーとか、正にニヤリとする感じ。
他にも色々ありますが、それは実際観てみて下さい。
内容の方は賛否あるかもしれませんけど、話の持っていき方は上手くテンポも良かったので、私は過去二作とは違う楽しみ方ができましたね。
きっと観てガッカリってことにはならないのではないでしょうか?
にしても、007シリーズって、ボンドのスーツの着こなしがホント恰好いいですよねぇ。
昔から憧れていて、ああいう感じでスーツを着こなしてみたいと思っていたものです。
とはいえ、スーツでああいうシルエットを出すには、完全オーダーメイドのスーツじゃないと難しいんですよねぇ。
その人にしか合わないジャストフィットのスーツだからこそ、ああいう恰好いいシルエットを出せるわけです。
これまでのショーン・コネリー、故ロジャー・ムーア、ピアース・ブロスナンしかり。(敢えて二代目ジョージ・レーゼンビーとティモシー・ダルトンは抜かしていますが(笑))
このスーツの着こなしこそ、ボンドの真骨頂だと思うのでした。