このレビューはネタバレを含みます
「スパイ映画」と言えばやっぱりこの作品。「定番」だけにカメラのアングルや役者の演技、更にそれらを束ねる監督の力量が思い切りモノを言う作品。
カーチェイス、アクション、更にスコットランドの風景の空中からの撮影。それらが最も活きる「アングル」、「時間」、「順番」、全てを知り尽くしている監督の作品だと思った。
料理で言うなら刺身やビーフステーキ。単純だからこそ作るのが難しい。でも、だからこそ役者や監督の「能力」を思い切り感じることが出来る。
更に今回は「過去」をキーワードに上手く作品を纏めた印象。
これと言って目新しいものはないんだけど、全てを無理なく見せている。本当にスゴい映画だと思う。
「定番」とはどういうものか、がよく理解できる作品だと思う。