Yuto

戦国自衛隊1549のYutoのレビュー・感想・評価

戦国自衛隊1549(2005年製作の映画)
2.2
1979年公開のSF映画『戦国自衛隊』のリメイク作品

自衛隊が戦国時代にタイムスリップするという設定以外はオ全く別物です。また本作の撮影には陸上自衛隊が全面協力しており、実車の車両が多数登場します。


ストーリーの希薄な1作目とは打って変わって、歴史改変やタイムパラドクスをテーマとしたSFらしいストーリーが本作の主軸です。原作は未読ですが、ぶっちゃけプロット自体はそんなに悪くないです。『地獄の黙示録』っぽい感じもする。

ただ映画としてのレベルが総じて低い。

タイムスリップの理屈はまぁいいとして、原作でどう書かれているのかは知らないけど、重機もなければ専門家も居らず、そもそも近代的なインフラ自体が存在しない戦国時代にあって奇妙なカラクリ屋敷や石油精製施設を造ったり、富士山吹っ飛ばす爆弾セットをしたりと、なんか色々とオカシイですよね。

終盤、どうやって掘ったのか分からないくらい深い穴にミサイルを撃ち込むシーンがあるが、そこだけマジでサメ映画レベルのカスCGで笑いそうになった。

キャラクターの情緒は不安定だし、的場一佐の思想も理解に苦しみます。役者の低レベルな演技も相まって終盤は本当に寒かったです。

1作目と違って、自衛官が規律もクソもありゃしない烏合の衆ではなく、一応最低限組織として成り立っているところは良かったかな(常識的に考えてこれは何の褒めにもなってない)。


一体誰が得をするのか分からない珍作。Netflixでは2022年10月31日まで配信されるそうですが、まぁ観なくてもいいですね。

2022年98本目
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