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フェイシズのXXXXXのレビュー・感想・評価

フェイシズ(1968年製作の映画)
3.9
「生麦 生米 生卵」
ジョン・カサヴェテス監督の名作!
映画会社の重役リチャードが、妻との離婚に繋がるまでの12時間を描いたドラマ。

相当ゲスな映画でした。カサヴェテスの意地悪さが伝わりました。130分の長尺でしたが、目を見張るものがありましたね。

確かに中弛みはするし、退屈しちゃう場面はあるものの、人間のエゴや欲望を真正面から描いた力作です。ほぼ即興と登場人物のクローズアップで撮影されていて、まるで舞台劇を観ているかの様な仕上がりでした。
監督の妻ジーナ・ローランズもしっかり出演しています。

昔も今も不倫や家庭崩壊などの図式は、あまり変わらないなぁと思いました。
今は、芸能人のゲス不倫に多目的トイレ、さらに正義感を振りかざす事で、ストレス解消の捌け口にしてる、SNSで憎しみをぶつける人たちという、さらに地獄みたいな状況になってますが...。笑

カサヴェテスが豪邸を抵当に入れ、キャストやスタッフもノーギャラで、カサヴェテスが全てを費やした作品だけあり、相当なカサヴェテスの気合いを感じる作品です。60年代のモノクロームとフイルムのザラつきがすごい美しい!アカデミーでも3部門にノミネートされました。

ちなみに、カサヴェテス・レトロスペクティブが、まもなく渋谷アップリンクにて最終上映される様ですが、骨折の具合もあまり良くないし、残念だけど見送るしか無いかな...。
しばらくは行ったつもりで、ゆるりとステイホームレビューします...。
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