シチリア島の、村唯一の娯楽施設である映画館。
ノスタルジックな音楽に乗せて描かれる、のどかな村の人々の生活。
映画を鑑賞する観客達の描写がユーモラスで、猥雑な光景さえ微笑ましく思えてしまう。
そして映写技師アルフレードと少年トトの、心温まる交流。
無二の親友、あるいは親子の様なふたりの関係。
つらく悲しい出来事もあるけれど、トトの背中を押し、夢ある未来への世界に送り出すアルフレードの“親心”が胸に響く。
あの有名なラストシーンに、滂沱の涙。
映画愛に溢れた傑作。
個人的には完全版より、こちらのバージョン推し。