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レベッカのucandoitのレビュー・感想・評価

レベッカ(1940年製作の映画)
4.2
Rebecca 1940 アルフレッド・ヒッチコック監督

レベッカという美の化身と超幸せな結婚生活の正体が明らかになる。
全く登場しないし写真もないレベッカという女性の存在感がこの映画の支柱です。
女主人公は名無しの「わたし」。
常にストレスを抱えるローレンス・オリヴィエ、屋敷で追い詰められ自殺寸前まで追い詰められるジョン・フォンテイン。
しかし本当のサイコは?
さすがヒッチコック。
それにしても女中頭、怖い。


備忘録(ネタバレ)

わたし(ジョン・フォンテイン):
薄幸な若い女性。大金持ちのマキシムにモンテ・カルロで見初められイギリスのマンダレー城の女主人となる。
身分違いの境遇に苦労する。
マキシムの友人で財産管理をしているフランクは味方になってくれる。
なかなか美しくて素朴な女優さんで役にぴったり合っている。
2013年まで生き、96歳で逝去。
当時23歳の初々しさ、そして困難に遭遇し短期間に成長する様子をよく演じました。

マキシム・ド・ウィンター(ローレンス・オリヴィエ)
マンダレーの領主。
男前で気さくだが、時に激昂したり気分が変動する。
愛する妻レベッカを一年前に海の事故で失ったせいと周りには思われている。
物語は展開してレベッカ殺人犯として疑われることになる。

ダンヴァース夫人(ジュディス・アンダーソン):
レベッカと共に屋敷に移り住んだ女中頭。
レベッカ愛が異常に強い。
サイコパスな役をジュディス・アンダーソンが怪演。
そしてレベッカもサイコですね。

ジャック・ファヴエル(ジョージ・サンダース):
レベッカの愛人の一人で、殺人犯と踏んだマキシムを脅迫する。
徹底的なクソ男。

ウィキペディアのあらすじ
ヴァン・ホッパー夫人の付き人としてモンテカルロのホテルにやってきた「わたし」は、そこでイギリスの大金持ちであるマキシムと出会い、2人は恋に落ちる。マキシムは1年前にヨット事故で前妻レベッカを亡くしていたのだが、彼女はマキシムの後妻として、イギリスの彼の大邸宅マンダレーへ行く決意をする。多くの使用人がいる邸宅の女主人として、控えめながらやっていこうとする彼女だったが、かつてのレベッカづきの使用人で、邸宅を取り仕切るダンヴァース夫人にはなかなか受け入れてもらえない。次第に「わたし」は前妻レベッカの見えない影に精神的に追いつめられていき、遂にはダンヴァース夫人に言われるまま、窓から身を投げようとしてしまう。そのとき、偶然に上がった花火の音で「わたし」は正気を取り戻すが、その花火は難破船が見つかったことを知らせるものであった。見つかった船はレベッカのヨットで、船内からレベッカの死体が見つかる。レベッカは嵐の夜にヨットで遭難し、流れ着いた死体をマキシムが確認して既に葬られていたことから、改めてレベッカの死因が調べられることになる。レベッカの「従兄(cousin)」と称する愛人だったジャックはマキシムによる殺害の可能性を主張する。疑心暗鬼に陥った「わたし」にマキシムはレベッカの死の真相を語る。その日、かねてよりレベッカの放蕩に悩まされ続けていたマキシムは、彼を罵倒するレベッカに詰め寄ったところ、彼女が倒れて頭を打って死んでしまったために、その遺体を運び入れたヨットごと沈めたのである。一方、死の当日にレベッカと面会した医師が、レベッカが不治の癌に冒されていたことを証言したことから、レベッカの死は自殺によるものと断定される。実は、自殺を決めたレベッカは自らの病を隠したままマキシムに自分を殺させようとしていたのである。レベッカによる呪縛からようやく解き放たれた2人だったが、屋敷は狂ったダンヴァース夫人によって火をつけられ、彼女とともに焼け落ちて行った。
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