サッチャー政権下の労働者階級を描いた映画は、ほんとに名作揃いですよね!(最近の『パレードへようこそ』から『リトルダンサー』『ブラス!』『フルモンティ』などなど)
失業率の増加によって「持つ者」と「持たざる者」に分かれた格差社会、映画としてそれが描かれた時、立ち上がろうとする人間の「善」の側面としてのスピリッツが、観る者の魂を揺さぶるからなんでしょうね♪
サッチャーを悪者として描きやすいっていうのもあるしねw
で
同じく、サッチャー労働者社会を描いた、この映画
その、立ち上がる人々(若者)を描いてはいるんですけど、「持たざる者」が更に居場所を失うことで、差別的な意識、極右的なネオナチ思想へと傾倒していく「闇」の側面に踏み込んでいる所に、問題提起映画としての存在感を感じさせます
パッと見、オシャレな青春映画なんですけど、もしかしたら、これが、当時のイギリスの隠された「本音」なのかもよ、って思うと、アメリカの差別問題同様か、それ以上に、根の深さと深刻さを思わせます・・・
監督自身の過去の経験を基盤としながら
いじめられていた少年が、自分の居場所を見つけるこの物語は、当時の労働者たち(若者たち)が、心のありか(居場所)を求める葛藤を赤裸々に映してもいる
「持たざる者」が再び「持つ」為には…
相手のものを奪ったり、侮辱することでは
居場所は永遠に見つからない
少年が最後に海に捨て去ったもの
それは、映画のメッセージとして、象徴的なラストシーンだった
最近大ブレイクのジャック・オコンネルの初々しい姿も見れて(たぶん映画初出演)、かなりお得!
ボウズがほんま似合うね〜、この子♪
永遠にボウズでもエエくらいやけど、公開作&レンタル作目白押し!髪の毛伸ばしてもずっと観るよ〜www