ユースケ

エスケープ・フロム・L.A.のユースケのネタバレレビュー・内容・結末

エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

体内に仕込まれたウィルスの発症まで10時間。大地震によって大陸から分断され、巨大な監獄島と化したL.A.から大統領の娘が持ち去ったブラックボックスを回収せよ。

ぶっ飛んだ設定の近未来を描き、その後のボンクラSF映画に多大な影響を与えた前作【ニューヨーク1997】から15年。前作とほぼ同じプロットに5000万ドルの予算をぶち込んだ本作は、前作のボンクラ・アクションをグレードアップさせたセルフリメイク的続編。今、SF映画史上最強のアンチ・ヒーロー=スネーク・プリスキンが再び立ち上がる。

西部劇風にガンファイトで決闘を仕掛けておいてインチキしたり、殺人バスケットボールで超ロングシュートで決めたり、ピーター・フォンダーと巨大津波を乗りこなしたり、パム・グリアとハンググライダーで空を舞ったり、まさに蛇(スネーク)祭り。前作からの死亡説いじりに加え、本作からの低身長いじりを見事にスカす姿は最高にクール。

スネーク・プリスキンを演じるカート・ラッセルをはじめ、ピーター・フォンダー、パム・グリア、ステイシー・キーチ、スティーヴ・ブシェミ、ブルース・キャンベル、リーランド・オーサーなど、前作以上にわかる人にはわかる通好みのキャスティングは秀逸。パム・グリアの手下として登場するバタフライナイフの達人ジェフ・イマダと謎の東洋人アル・レオンも要チェックです。

「スネーク」と呼ばれると「俺の名はプリスキンだ」と答えるお約束のやりとりと西部劇風のスネーク・プリスキンのテーマ曲と共に、全世界のエネルギーを破壊し、キリスト教原理主義に縛られたアメリカを自由の国へと戻し、姿を消すスネーク。

男だったら面倒臭い顔しながらそつなくこなせ。