実業家マイケル（ゲイリー・クーパー）はリヴィエラのデパートで出会った没落貴族の娘ニコル（クローデット・コルベール）に一目惚れ。彼には7度の離婚歴があり、ニコルは離婚時の膨大な慰謝料を条件に結婚を受けるが結婚生活は上手くいかず、マイケルは妻との関係を立て直そうとあれこれ奇策を巡らすのだった。
エルンスト・ルビッチ監督の傑作ハチャメチャコメディ。
離婚歴と金が2人の愛をすれ違わせてしまうけど、まさに犬も喰わない腐れ縁の強さを80分で証明する話。
主人公2人の性格は破綻してるし、ストーリーも支離滅裂なんだけど、ゲイリー・クーパーとクローデット・コルベールが、大金持ちのバツ７男と、小ズルい跳ねっ返り娘というキャラにハマって、無軌道な掛け合いが見事すぎる。
2人の関係のもどかしさや愛の行方よりも、じゃじゃ馬ならしやボクサーやネギといったネタを使った仕掛けの方が気になってしかない。古き良き笑いが堪能できる。
いじられキャラのデヴィッド・ニーヴンもいいアクセントになってた。
ネギにかじりつくコルベールがキュート！
