甲神山亘

ターミネーター3の甲神山亘のレビュー・感想・評価

ターミネーター3(2003年製作の映画)
3.9
wowowで録画して久々に鑑賞。

まあ普通に考えれば駄作だと認定されるのも無理はない3作目だとは思うけれど、それでも何だか個人的には嫌いになれない。
まずニックスタールが正統派イケメンでないのは確かにそうかもしれないが人類抵抗軍のリーダーになる素質はありながらも審判の日を回避したことで不安を抱えながら毎日を過ごすヘタレジョンコナー役としてそこまで違和感ないと思うのである。
ジョンコナーの未来の妻ケイトブリュースター役のクレアデインズもなかなかいいし、
何より再び鍛え上げ3回目のターミネーター役を演じたアーノルド・シュワルツェネッガーと女性型武器内蔵ターミネーターT-X役のクリスタナローケンがかなり頑張っている姿を見せてくれるだけでもう大満足。

アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-850がT-Xの口部分に自身に内蔵されていた水素電池(衝撃を受けると大爆発する代物)を差し込んで2体ともに最期を迎えるシーンも凄くいい。

そしてこの映画ははっきり言って絶望的でありながらもジョンコナーがリーダーとして覚醒する瞬間を見せてくれるラストのために作られてるといっても過言じゃないのではないだろうか?
それまでのギャグシーンや最強ターミネーターT-Xに追いかけられる展開は前2作のオマージュでおまけみたいなもの。
それでも印象に残るセリフも挟まれたり、シンプルなストーリー構成であるぶんスピード感もあったりするからいつも最後まで飽きずに観られる。

強いて不満を言うなら不気味ながらも最強さをあまり感じさせてくれないT-Xというキャラのちょっとばかり雑な設定。
甲神山亘

甲神山亘