恋はデジャ・ブの多タロのネタバレレビュー・内容・結末

タイムリープものの先駆けとして有名であるらしい作品であり、主演はゴーストバスターズのビル・マーレイ。
現代ではもう食傷気味なループ展開であるものの、制作が93年となると自然と色眼鏡無しに見てみようと思えてくるのだから我ながら現金なものだが、なるほど名画と言われるだけはあり、楽しんで見ることができた。2時間弱の尺の中で元々傲慢な性格である主人公・フィルの成長、そしてヒロイン・リタと結ばれるに至るまでの道筋がきっちりと描かれているのは◎。そもそも何故フィルに突如としてループの能力(？)が宿ったのかとかそういう部分は一切説明がないのもむしろ潔い。
個人的にはリタの清廉潔白というか趣味:ボランティアみたいな人間味のないところはヒロインとしてはどうなのだろうと思ったりもしたけれども、終盤(ヒステリー気味ではあるが)怒りを爆発させるシーンでようやく血の通った人間だったことが明らかになったようでホッとした。フィルが惚れる気持ちはいまいちよくわからないが、それはまぁ人それぞれなわけで。