“同じ時間を繰り返す”系の話（オール・ユー・ニード・イズ・キルとかビューティフルドリーマー）が好きでたまに見返す一本。
時空に閉じ込められてしまったが故に映画前半で主人公（フィル）は自暴自棄になってかなり酷いこともやるわけだけど、どこか憎めなさを残すのがさすがビル・マーレイ。監督はゴーストバスターズで共演しているハロルド・ライミスだから息もぴったりだったのでしょう。いちいちリアクションや表情が素晴らしい。アンディ・マクダウェルも”最初のままのフィル”や”リタが理想とする男性を演じるフィル”では手が届かない理知的な女性リタを好演している。
※“同じ時間を繰り返す”系の映画を素晴らしいと感じ何度も観てしまう理由を自分なりに考察すると、仮に流れる時間や周囲の環境が変わらなくてもその中で自分は変化/進化できるということを示しているから。さらにもっと自分に引き寄せて解釈するなら、同じことを繰り返しているように感じられる毎日（自分は実際そんなには思ってませんが...）の中でも、自らの成長の可能性を信じ、その自らの成長が自分だけでなく周囲を変化させうるということを示しているから。ってことで、すごくポジティブでオプティミスティックというか、人間の可能性を信じてて好きだったりします。
