このレビューはネタバレを含みます
再鑑賞。
好きな映画の一つ。
なんと言ってもジョントラボルタのスマートな悪役ぶり。最後まで視聴者を騙してくれる。
特に脇を固めるキャストも含めて豪華すぎて、
今では絶対に実現できないだろうなとも思う。
個人的には終盤、娘の誘拐に気付いた主人公スタンリーが、どのようにあの世界銀行に戻ったのかが気になる。
冒頭のシーンでそこに戻るわけだが、
いきなりすぎて若干ついていけない感はあった。
ただ、とにかくスタイリッシュで
急ブレーキをかけて両手を広げ両脇の車を撃つガブリエル(ジョントラボルタ)や、
スタンリー(ヒュー・ジャックマン)がワームソフトをプログラムしているシーンは
特に必見。どっちもかっこいい。
ストーリーで言えば、ミスリードをしてくるため
何も考えずにみてるとすぐ騙される。
しかし伏線はちゃんとあって、
常にガブリエルはスタンリーに対して、
悪役が忽然と消えることに感銘を受けたことなどを語っているし、一定予想はつく。
「全て思い込み」にすぎないのだと。
彼らは大義のために活動する秘密組織のようだが、何を正義というかは確かに難しい。
子供1人の命で全世界が疫病から救われるとしたら?という質問。
よく考えさせられるが、なんとも答えを出しづらいなとも思う。
ではそれが100人なら?1000人なら?
正義とはなんなのか、分からなくもなってくる。
メッセージ性、ストーリー性あり、それでいてキャストも豪華でスタイリッシュ。
見て損はない一本。