FBI捜査官がテロリストと顔を入れ替えて捜査にあたる刑事アクションドラマ。
ジョン・ウー監督のアメリカでの出世作。
ニコラス・ケイジとジョン・トラヴォルタがW主演、ジョアン・アレン、ミニク・スウェイン、ジーナ・ガーション、アレッサンドロ・ニヴォラ、ニック・カサヴェテスらが共演。
FBI捜査官のショーン・アーチャー(ジョン・トラヴォルタ)は四歳の息子と一緒にいる時に、テロリストのキャスター・トロイ(ニコラス・ケイジ)に狙撃され、息子は流れ弾に当たり死んでしまう。ショーンは、キャスターの行方を追い続け、6年後にキャスターの弟ポラックス(アレッサンドロ・ニヴォラ)と共に逮捕する。しかしキャスターはロサンゼルスのコンベンションセンターに神経ガスと細菌の爆弾を仕掛けていたことが判明したため、ショーンは極秘に瀕死のキャスターの顔面を移植してキャスターになりすまし、ポラックスから情報を聞き出すために彼が収監されているエアワン刑務所に入獄する。一方でショーンの顔面を移植されたキャスターが奇跡的に目覚め、ショーンに成りすましてFBI捜査官として活躍する一方で、ショーンの妻(ジョアン・アレン)や娘(ミニク・スウェイン)と仲良くなる。果たしてキャスターとして収監されたショーンの運命は如何に?
ニコラス・ケイジとジョン・トラヴォルタが入れ替わるダブル一人二役がみどころで、息子を殺されたFBI捜査官と弟を殺されたテロリストの弔い合戦が繰り広げられる。
これまで妻に構わず捜査一筋で、また娘の気持ちを理解してやれなかったショーンに変わり、皮肉にもキャスターが彼女達の気持ちを察して妻娘の信頼を得ていく。
逆にショーンがキャスターの妻(ジーナ・ガーション)や5歳の隠し子とかかわっていくのが興味深い。
作中に流れる名曲「虹の彼方に」♪が効果的に使われていて味わい深い。
後半ではモーターボート上でのスピード感あふれる目まぐるしいバトルが繰り広げられ、爆破シーンもオンパレードで迫力のある映像を楽しめる。
果たしてキャスターと入れ替わったショーンの運命は如何に?
「お互いやっぱり 前の自分の方がいいだろう もとに戻ろうぜ」
「失ったものは もう戻らない」
2025.1 テレ東で鑑賞(午後ロード・吹替:佐藤恵子 訳)